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2004年 10月 14日
丸谷さんが書いていた長い文の書きかたのコツについて、井上ひさしさんも、まったく同じようなことを書いていたことを思い出した。『井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室』(新潮文庫)にこうある。
日本語というのは文のポイントが、そのおしまいに来る。判断個所が文の終わりに来るんですよね。私は昼御飯を――というところで終わってしまったら、食べたのか食べなかったのかわかりません。…そのときに「まだ」とついたら、食べてないということが、すぐにわかってしまいます。…わたしたち日本人は「まだ」と聞くと、下に否定が来ると判断できるんです。こういう「まだ」のようなものを「先触れの副詞」と言います。文章が長くて、読み手が、いい加減ここらで判断の手掛かりを出してくれないかなと思いそうなところで、こういう副詞をちょっと出してやる。そうすると、その文章の判断が決まっていくわけです。…文章が複雑になって長くなるときは、必ず先触れの副詞を使うこと。うまく使うと、とても効果的です。(120-121) つまり長い文を書くということは、技術的なものなのだ。長い文をおもしろく思うのは、その文の内容ももちろんだが、むしろそれを組み立てた人の腕の良さに感心しているということなのだと思う。
by wayakutaro
| 2004-10-14 03:01
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