カテゴリ
以前の記事
2008年 04月 2008年 03月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 2004年 12月 2004年 11月 2004年 10月 2004年 09月 2004年 08月 フォロー中のブログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2005年 01月 05日
学校の近くの本屋によって、森茉莉『記憶の絵』(ちくま文庫)と『吉行淳之介エッセイ・コレクション3』(ちくま文庫)を買ってみた。森茉莉の本は、人にすすめられて買うことにしたのだけれど、少し立ち読みしてみたところアテられそうな予感がしたので、なにかさわやかなものをいっしょに買おうと思い、たまたま近くに見つけたのが吉行淳之介のエッセイだった。ところがこの吉行淳之介の本がとてもおもしろい。帰りの電車で座れたのに、寝ないでずっと読んでしまった。印象に残ったところをいくつかここに書き写しておこう。
青年には、蟹に似ているタイプが多い。表面は固い甲羅で鎧(よろ)われているものの、中身は軟らかくてグニャグニャである。(158) 昔から私は、書物というものにたいして、相反する二つの気持を持っている。戦争中、本のない時期で、書棚に並んでいる書物については、一冊一冊それを何時どこで買ったか精しく覚えているくらい愛着があった。そのくせ、空襲でそれらの本がすべて灰になると、じつにさっぱりした気分になった。(173) 私は、梶井基次郎の文章は、日本語の手本のようなものだとおもっているが(103) あれそういえば電車の中ではドイツ語を勉強することに決めたのではなかったか?
by wayakutaro
| 2005-01-05 01:40
|
ファン申請 |
||