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2004年 09月 21日
加藤典洋『日本風景論』(講談社文芸文庫)のあとがき(「著者から読者へ」)には、
「もし学問とは違う批評の力、批評の価値の世界があるとしたら、それは、百の知識をもつものを前に、そういう『知』を何らもたないものが、いわば批評的センスと頭脳の力だけで五分五分の勝負をできるところにあるはずだ」 とあり、こういう考え方がある種の魅力を持っていることはわかるのだが、批評的センスに自信があるのだとしても、わざわざ禁欲的に不勉強になる必要はないのだし、当たり前だが、やはり勉強はしたほうがいいのではないかと思う。定石を知った上で勝負は始まるのではなかったのか。それに(このごろの)加藤氏は勉強熱心なのではないか。 巻末の年譜がなまなましくておもしろい。この時期はたぶんホサれてたのだな、と邪推してみたりできる。懲りずにもっとあばれてほしい。 ところで図書館で借りたこの本の、1400円という値段を見て、まだ秋が始まったばかりなのにふるえがきた。かつて高価格路線を文庫に導入して一世を風靡した講談社は、その後他社の追随を許したものの、それでもなおダントツをキープしているということか。すごい。
by wayakutaro
| 2004-09-21 01:21
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