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2004年 09月 27日
ウェブで一部公開されている福田和也さんの『ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法』(PHP文庫)を買ってしまった。なんと定価で! KOボーイってこんななのかあ、と思わせてくれたり、「なぜわたしはこんなに頭がいいのか」(ニーチェ)風の言いまわしがあったり、と愉快な読みものになっている。こういういかがわしくて(これは誉め言葉)元気なおじさんは、ひとりはいていいと思う。
著者が「分解ノート」とよぶものがあって、それは評論文などを書き写し、その構造を分析し、書きこみをしていく、というものだが、その実例がひとつ写真で掲載されていて、以前自分でも少し似たようなことをしてみたことがあったため、興味深かった。小林秀雄の「学問」(文春文庫の『考えるヒント2』に収録)が分析されている。しかしもの足りない。もう少し見てみたかった。 「抜書きの『愉しみ』」という章には、本を読んだら抜書きをするよう強くすすめる福田さんの至福のひとときが次のように紹介されている。 「長時間、飛行機に乗る時には、本を持ちこんで味読しつつ、好きな個所を書き写していく。これが、なんともいいのですね。機内では、ほかにやることもないので、ポート・ワインでも舐めながら、それこそ舌なめずりをしながら、珠玉の文章を、気に入りの万年筆で、いいノートに書いていく。旅行自体よりも、もう書き抜きのほうが楽しいくらいです」(70) この文は、よく伝えていると思う。
by wayakutaro
| 2004-09-27 20:12
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